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一流患者と三流患者

2016-05-12

一流患者と三流患者
一流患者と三流患者2016年4月30日に、朝日新聞出版から “一流患者と三流患者” という朝日新書が発行されました。著者は、米国一のがんセンターといわれるテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの現役医師である上野直人さんです。

がんの専門医である上野先生は、43歳のときにがんになった経験があります。その時の経験も踏まえて、「後悔する患者さんをひとりでも減らす」 ことが、この本を書いた目的だそうです。
医者や看護師、薬剤師、そして医療技術や病院インフラを比較してみても、日本がアメリカに後れを取っているということはありません。日本の医療レ ベルは、間違いなく世界でもトップクラスです。

唯一と言ってもいい大きな問題は、患者さんの “差” ですと上野さんは書いています。患者さんの姿勢が全然違うということを上野さんは仕事のなかで、日々感じているそうです。
なぜ、日本の患者さんは、こんなにも 「お医者様」 におまかせなのか? なぜ、もっと医者に質問しないのか? なぜ、もっと自分で調べたりして、自分で納得できる治療を選びとろうとしないのか? 医者の言 いなりになって不必要な手術や治療を受けてしまえば、もう体はもとには戻らないのに。
ひと昔前なら、まだ患者さんが受け身でも、あまり問題にはならなかった。なぜなら、治療法や薬が限られていたから、「医者がやれること」 「医者がやるべきこと」 は、ある程度、限られていた。でも、今は違いますと上野先生はいっています。

毎年多くの新しい治療法や薬が開発されていて、かつての名医が今も名医であるという保証はない。いい医者であっても、日々膨大な情報と格闘してい るので青息吐息。
現代医療は、どんどん高度化、細分化しているので、もう 「医者や病院にまかせよう」 というスタンスではなく、患者であるあなた自身が、しっかり医療側にコミットする必要があるといっているのです。
「なぜその治療法なのか?」 「他のやり方は考えられないか?」 「なぜその薬なのか?」 「他の薬は考えられないのか?」 といったように、医者と一緒に考え、納得して治療の選択ができる患者さんになること。医者に全てを任せるのではなく、自分が主体的に関わるだけで、全然 違ったアウトカム(結果)が得られ、満足度の高い医療を受けることができる。この本では、そんな主体的な患者さんを 「一流患者」 と定義しています。


一流患者と三流患者一流患者は 「特権階級」 ではありません。お金のあるなしも関係ありません。医者の力、患者さんの力。いい治療を 受けるには、その両方が欠かせないのです。ですから、「お医者 様」という意識は、もう捨て去って下さい。もちろん、「患者様」でもありません。「(3割負担の)治療費を払っているのだから・・・」 などというお客様気分では、患者さんとしては、失格です。なぜなら、医者と患者さんはパートナーだからというのが、上野先生の考え方です。本の中には、 “一流患者になるための情報整理術” という章もあり、とても参考になります。

配信 Willmake143

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