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シニアの難聴は認知症リスク

2019-09-22

シニアの難聴は認知症リスク
シニアの難聴は認知症リスク耳の聞こえが悪いことは、認知機能の低下に影響するかもしれないという記事を2019年9月21日の朝日新聞が載せていました。


シニアの難聴は認知症リスク2017年、英医学誌ランセットに載った認知症とそのリスクについての論文によれば、認知症にかかわる要因のうち、避けうる最大のものが「難聴」だったということです。
耳の聞こえが悪くなることは認知能力の低下と関係が深いが、難聴の進行を食い止めることで、リスクを抑えることができるかもしれないことを示唆する論文だったそうです。耳の聞こえが悪いとなぜ、認知機能の低下を招くのか。大きく二つの仮説があります。


シニアの難聴は認知症リスク1つは、「カスケード仮説」。耳から入ってきた音は鼓膜から聴覚の神経を通じて、脳で処理されます。
耳から入る音の「入力」が減ると、聴覚の神経の活動が低下。それが脳の神経にも影響し、認知機能の低下につながるというものです。

もう一つは「認知負荷仮説」。耳から入ってきた音の処理と、認知的な作業の負荷のバランスが変化するというもの。
聴覚の負荷が大きくなると、その処理が重視されるため、認知的な作業に割く「資源」が少なくなってしまうという考え方です。

さらに、高齢者などでは耳あかのたまり過ぎによって、聞こえが悪くなっている人もいるそうです。
豊田浄水こころのクリニック(愛知県豊田市)の副院長で国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の耳鼻咽喉科非常勤医師の杉浦彩子さんは、同センターによる老化に関する長期縦断疫学研究の中で、80代では右耳で21%、左耳で13%の人が、鼓膜が見えなくなるほど耳あかがたまっていたといいます。
通常、耳の入り口にあたる[外耳道]には、耳あかを外に出す「自浄作用」が働くため、普通の大人に耳掃除は必要ないそうです。
ただ、加齢とともに動きが悪くなり自浄作用が低下すると、耳あかがたまりやすくなります。「適切な音を耳の中に届けることができる補聴器は重要なツールなのに、付けない人が多い。視力が落ちればメガネをかける。同じように補聴器を使っていただければ」と山形大の欠畑誠治教授(耳鼻咽喉・頭頸部外科学)は言っています。
ただ、補聴器を付けたり耳掃除をしたりするだけで、認知症が改善するわけではありません。
耳の聞こえがよくなることで、家族や友人知人との会話を楽しむようになるといったことが重要なようだと記事には書いてありました。

配信 Willmake143

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