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松下歯科医院-健康の入り口

認知症予防は40代から

2022-09-06

認知症予防は40代から発症してしまったら進行を見守るしかないと考えられていた認知症が近年、様々な研究が進み、発症のメカニズムや危険因子が分かってきたました。
その結果、40〜50代からリスク低減に取り組めば、発症や進行を遅らせられるという考え方が注目されつつあると2022年9月3日の日経新聞が伝えています。


認知症予防は40代から2020年に英国の医学雑誌「Lancet」の認知症予防・介入・ケアに関する国際委員会は、各年代における改善可能な認知症の因子を発表しました。
40代をを含む中年期の項目としては高血圧、肥満、過度の飲酒などが挙げられており、同委員会ではこれらの要因を改善することで認知症の40%を予防したり、進行を遅らせたりすることのできる可能性を示唆しています。


認知症予防は40代から国立長寿医療研究センターもの忘れセンターの佐治直樹副センター長らは、脳と腸が免疫細胞や神経回路を介してお互いに密接に影響を及ぼしあう「脳腸相関」の観点から、腸内細菌と認知症の関係について研究しています。


認知症予防は40代から2021年秋には日本食と腸内細菌、認知症との関係についての研究論文を発表しました。
魚介類、きのこ、大豆、コーヒーなどを含む「現代的な曰本食」を多く摂取する人に認知症が少ないというデータを得られています。

青魚に多く含まれるDHAや大豆に含まれるイソフラボン、特定のビフィズス菌が認知症リスクを軽減するという研究結果もあるとのことです。
認知症治療薬の研究開発が世界中で進んでおり「もはや認知症を恐れる時代ではなく迎え撃つ時代」となっているそうです。

配信 Willmake143

愛犬の健康寿命

2022-08-27

愛犬の健康寿命2022年6月21日に青春出版社から「愛犬の健康寿命がのびる本」が出ています。
アマゾンのレビューでは星5つが多い本です。自然派獣医師が食事・散歩・ヘルスケア等、愛犬の自然治癒力を高める情報が紹介されています。


愛犬の健康寿命


愛犬の健康寿命

配信 Willmake143

口腔ケア力

2022-08-26

口腔ケア力歯周病は感染症です。日本人の約70%が罹患しています。
特に女性は、閉経して骨密度の低下やドライマウスが進みやすく、年齢による免疫力低下も手伝って、歯周病のリスクが上がります。
歯周病は口の中だけの問題ではなく、全身の多くの疾患に影響し、健康寿命に大きく影響することがわかっています。
「歯周病は何より予防が重要。健やかな人生100年を過ごすためには、口腔ケア力が欠かせないのです」と婦人画報2022年9月号のコラム欄に書いてありました。

歯周病は40歳以降で男女ともに増加していますが、なかでもリスクが高いのは女性です。
「女性は更年期に女性ホルモンの低下が起こります。それにより、口腔内が乾燥するドライマウスや骨粗鬆症になりやすく、歯周病の進行に影響するのです」
と日本大学歯学部名誉教授の落合邦康先生は話しています。

歯周病菌は口の中だけにとどまらず、血液を介して全身疾患の発症に密接に関連することがわかってきました。
そのメカニズムは「歯肉溝の中にびっしりと常在菌からなる歯垢(プラーク)がつきます。歯垢には善玉と悪玉があり、健康でも歯肉溝1〜2ミリに絶えず常在菌が入り込んでいます。
1〜2日は善玉菌が守りますが、1週間たつと悪玉菌の割合が増加します。悪玉菌が増えると炎症が起こり、炎症物質がどんどん出て、血液に乗って全身を巡るのです」と落合先生はいっています。


口腔ケア力歯周病は感染症です。細菌やウイルスか侵入するおもな入り口は“口”。口腔内には約700種類もの細菌が生息、ウイルスも存在しています。
口腔は、外界に直接接触しているため、ある意味、体の中で最も“不潔な場所”単位面積当たりの細菌密度が高いのは、腸管より口腔内です。
歯垢は糞便よりすごい細菌の塊。ですから、口腔にはさまざまな防御手段が備わっていて、粘膜下には細菌を排除するための免疫担当細胞などがたくさんいます。

口は不衛生なので周囲には多くのリンパ節が配置され、免疫細胞を作り、口腔内を守っています。
しかしその免疫バランスは40代から崩れます。体が強ければ日常的に入ってくる菌も速やかに排除されます。
ところが免疫が低下すれば、病原性の弱い菌によっても感染症となり、しばしば重篤な疾患となるのです。感染症はまず予防から。基本は毎日のセルフケアと歯科医院でのプロケアです。

配信 Willmake143

夏バテ 秋に持ち越さない

2022-08-17

夏バテ 秋に持ち越さない>例年にもない暑さが続く今夏。食欲不振やだるさなどを感じる人も少なくありません。
夏バテを秋に持ち越さないようにするための記事が2022年8月13日付の日経新聞に載っていました。


夏バテ 秋に持ち越さない

夏バテの原因は多様ですが最も大きいのが自律神経の乱れです。
自律神経は体温調節に関与し、暑さや湿気が自律神経の働きの負荷になります。自律神経を整えるにはどうすればよいのか。
専門家が口をそろえるのが規則正し生活と十分な睡眠、そして運動です。
夏バテ 秋に持ち越さない
「目新しいアドバイスではないが大切。適度な運動は自律神経を乱すストレスの解消に役立つとともに、自律神経のバランス調整機能も高める」
と神奈川歯科大学大学院統合医療講座の川嶋特任教授は話しています。

慶應義塾大学医学部漢方医学センター客員教授で修琴堂大塚医院の渡辺院長は
「たかが夏バテと放置すると、秋になっても不調が続く「秋バテ」になることもあると注意を促しています。
夏バテ 秋に持ち越さない

1カ月以上続くだるさは甲状腺疾患、急激な激しい倦怠感は心筋梗塞、突然の激しいめまいや頭痛は脳卒中の可能性があるそうです。

配信 Willmake143

長生きうがい

2022-08-12

長生きうがい2022年8月9日に文響社から「食事でムセない!のどを鍛える長生きうがい」という本が出版されました。
著者は日本におけるオーラルフレイル研究の第一人者で東京都健康長寿医療センターの平野浩彦先生です。本のはじめに次のことが書いてありました。

  ●食事でよくムセる 
  ●急にセキ込む 
  ●口の中が渇く 
  ●硬い食べ物が食べにくくなった 
  ●言葉が発音しにくい 

もしも今、あなたがこれらの症状があるなら、今から4年後、要介護リスクが2倍以上に高まることをご存じですか?

要介護とは、誰かのサポートがなければ日常生活を送るのが難しい状態のこと。
「ムセたりセキ込んだりすることが最近増えた気がするけど・・・近い将来、介護のお世話になっている自分なんて今はまったく想像できない・・・」
そう感じる人も多いかもしれません。でもこれは事実です。
これらの症状は、口の中の舌やのどなどが衰える「オーラルフレイル」で起こります。
「お口の老化」であるオーラルフレイルがあると、今後何らかの病気やケガなどがきっかけで、介護のお世話になる可能性が出てくるのです。
それだけではありません。「オーラルフレイルがある人は、健康な人に比べて4年後の死亡リスクがなんと2倍以上に高まる可能性がある」そんな調査結果も出ています。
わずか4年後の健康状態でさえ危ういなんて、ちょっと想像しただけでも怖いと思いませんか?

70代で急に老け込む人、80歳の壁を超えて元気な人、その違いは「口の中」にある。
私はこれまで20万人以上の患者さんも治療と調査をしてきましたが、あるときから、患者さんの口の中を見るとその人の健康状態、老化の進み具合などを想像できるようになりました。
口の中は、健康情報の宝庫なのです。

70代で急に衰えて病気になる人、80歳の壁を超えてますます元気な人、実にさまざまです。
私がみなさんに今すぐ実践してもらいたいオーラルフレイル対策は、「うがい」です。うがいはまさに、お口のスクワット。
スクワットは「エクササイズの王様」といわれますが、お口におけるエクササイズの王様が「うがい」です。
「たかが、うがい」と思っている人には、ぜひその秘めたる力をしていただけたら幸いです。そして皆さんも「長生きうがい」を始めてみませんか?

配信 Willmake143

体をむしばむ慢性炎症

2022-08-03

体をむしばむ慢性炎症様々な生活習慣病やがんの引き金になる「万病のもと」として近年注目されている慢性炎症についての記事が2022年7月30日付の日経新聞に載っていました。
炎症は本来、悪者ではありません。体の異常事態を元に戻そうとする防御反応だからです。
例えばウイルスが侵入し風邪をひくと、免疫細胞から炎症性サイトカインというタンパク質をはじめ、炎症を促す炎症性物質が産生されます。
すると免疫システムが刺激され、ウイルスを排除しようと攻撃を始めます。
熱が出たりのどが腫れたりするのは、こうした体の修復過程で一時的に起こる急性炎症です。修復が完了すると炎症は治まります。


体をむしばむ慢性炎症一方、自覚症状のない弱い炎症が、体内で長期にわたってじわじわ続くという現象が近年知られるようになってきました。

これが慢性炎症です。炎症が収束せずに慢性化すると、炎症性物質が必要以上に作られ、免疫システムが過度に活性化します。
そして正常な細胞まで傷つけるようになり、やがて重篤な病気を引き起こします。
動脈硬化、糖尿病、高血圧、がん、認知症など慢性炎症が関わるとされる病気は枚挙にいとまがありません。

慢性炎症の第一の原因に挙げられるのは内臓脂肪型肥満です。慢性炎症のもう一つの主要原因は老化細胞です。
「慢性炎症をなるべく抑えることが健康長寿の秘訣」と慶應義塾大学医学部百寿総合研究センターの新井康通センター長は言っています。


体をむしばむ慢性炎症

配信 Willmake143

大腸がんと歯周病菌との関係

2022-07-29

大腸がんと歯周病菌との関係日本人死亡数第2位の大腸がん。その発症に、食事や運動だけでなく、腸内細菌が関与するのではないかと、
世界中で研究が進められています。京都府立医科大学の内藤裕二教授が、いま明らかになっていることについて、日経ヘルス2022年夏号で語っています。

内藤教授は、「日本では今、年間5万人以上が大腸がんで亡くなっていて、この20年くらいの間に罹患率も死亡率も、世界のトップを走るようになってきました。
アジアの中でもダントツに高い。大腸がんが増える理由は高齢化が進んでいること、食の欧米化などいくつか理由が考えられますが、死亡率が上がっていることを考えると、日本の大腸がん検診制度が十分でないという側面もあるかもしれません。
人を対象とした研究で、食べ物と腸内細菌が大腸がんのリスク因子になることはほぽ明らかになっています」と語っています。

国立がん研究センターで大腸内視鏡検査を受けた616人の便から腸内細菌を解析したところ、がんのステージによって便中に増減する腸内細菌があることが明らかになったそうです。
そのひとつが、フソバクテリウムという菌です。


大腸がんと歯周病菌との関係このフソバクテリウムという菌は歯周病の原因菌で、糖尿病や認知症、早産などとの関係を指摘する報告もあります。

内藤教授が驚いたのは、大阪大学免疫学フロンティア研究センター老化生物学の原英二教授らが2021年に発表した研究です。
大腸がん患者の腸に、健常人の腸にはいない口腔内病原菌が12種類も見つかったと報告した中で、これらの菌が作る酪酸という代謝物質が「細胞老化」と関わることが報告されています。

今回見つかった大腸がんに関連する口腔内細菌は、もともと酸素がない大腸では生きていけない菌なので、すみ着くのは大腸のバリア機能が壊れていたり、抗生物質投与で大腸内の環境が乱れているような、何かしら大腸の弱点がある場合だと思われます。
そう考えるとがん予防のためには、普段から腸内環境を整えておくことが大事なようです。

配信 Willmake143

野菜をよく食べる人は認知症のリスクが低い

2022-07-23

野菜をよく食べる人は認知症のリスクが低い野菜の摂取量が多い人は認知症のリスクが低いこと、また、野菜に含まれる栄養素の中にも、摂取量が多いほど認知症リスクが低くなるものが複数存在することが、日本人を対象とした研究で示されたということを大西淳子先生が2022年7月21日の日経グッデイで配信しています。

世界的な人口の高齢化とともに、認知症患者も増えています。認知症の危険因子として注目されているのが食習慣です。
これまでに行われた研究でも、野菜・果物の摂取量と認知症リスクの間には逆相関関係があることが示されていました。
しかし、それらの多くは欧米で行われた研究で、東洋人を対象とする分析はわずかしか行われていませんでした。
そこで九州大学などの研究者たちは、日本人の集団を24年間追跡し、野菜・果物と、それらに主に含まれている栄養素の摂取量と認知症の発症との関係を検討しました。

1日あたりの野菜と果物の摂取量を、関連が予想される多くの要因を考慮した上で分析したところ、野菜の摂取量が1日270gを超えたあたりから、あらゆる認知症のリスクは低下していました。


野菜をよく食べる人は認知症のリスクが低い全体の5パーセンタイルに相当する、1日あたりの野菜の摂取量が107gの人と比較した場合に、認知症リスクが有意に低かったのは、1日におおよそ400gを摂取している人だったそうです。

日本で推奨されている野菜の摂取量は1日あたり350gで、果物の摂取量は200gです。
そこで、摂取量が1日350g未満だった人と比較した、350g以上だった人のあらゆる認知症リスクを検討したところ、350g以上だった人で24%低く、両群の差は統計学的に有意になりました。

個々の栄養素と認知症リスクの関係を検討したところ、ビタミンA、リボフラビン、ビタミンC、マグネシウム、カルシウム、カリウムの摂取量が多いことは、あらゆる認知症リスクが低いことと有意に関係していました。
また、リボフラビンとカルシウムの摂取量が多いことはアルツハイマー病リスクが低いことと、ビタミンA、リボフラビン、ビタミンC、カルシウムの摂取量が多いことは、血管性認知症リスクが低いことと有意に関係していました。
食物繊維の摂取も、あらゆる認知症リスクとアルツハイマー病リスクの低下に関係する傾向がみられたそうです。

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シニアとサングラス

2022-07-12

シニアとサングラス4月ごろから照射量が増加し、9月ごろまで多い状態が続く紫外線から大切な目を守るためにサングラスについての記事が週刊朝日2022年7月15日号に載っていました。

紫外線対策に欠かせないアイテムの一つにサングラスがあります。海外では多くの人がかけていますが、日本人は抵抗感を持つ人が少なくありません。
「気取っているように見える」など、見た目の印象から敬遠されがちですが、サングラスには紫外線から目を保護するという大切な役割があります。

サングラスはファッション性が高いアイテムということもあり、百貨店や雑貨店などで購入する人も少なくありません。
眼鏡も度付きサングラスも医療機器なので、度付きのサングラスを考えているなら眼鏡作製技能士という国家資格を持っている人が在籍する店で眼鏡やサングラスをつくると安心です。
ただし、眼鏡のスペシャリストですが、目の病気の発見や治療はできません。

眼科専門医でみさき眼科クリニック院長・石岡みさき医師は、「特にシニア層で眼科にかかっていない方は、1回は眼科に来てほしい。
眼鏡をかけても視力が出ない場合は目の病気の可能性があります。また、そのときに眼底写真を撮ることをおすすめします。緑内障などの早期発見につながるからです」と話しています。
最近は、眼鏡店で測定を行い、その場で眼鏡を作る人が多いですが、本来は眼科で眼鏡の処方箋を作ってもらい、それに基づいて眼鏡店で眼鏡を作るものです。
サングラスでも度付きを考えているなら、信頼できる眼科で処方箋を作ってもらうのも一つの方法です。


シニアとサングラス石岡医師は、サングラスを選ぶにあたり、色が濃いレンズのほうが、紫外線をカットできると勘違いしている人が多いと指摘します。
色と紫外線カットの性能は関係なく、紫外線カット効果のあるレンズを選べば大丈夫です。紫外線透過率が数字で表示されていて、低いほどレンズの性能が優れていることを意味します。

気になるのは紫外線と目の病気の関係性ですが、紫外線を長く浴び続けると、白内障や黄斑変性症(視力の低下や視界のゆがみが起こる)などの一因になる可能性があるといいます。
サングラス選びを機に、目の検査をして、目の保護について改めて考えてみて下さい。

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認知症リスク高める難聴

2022-07-11

認知症リスク高める難聴2022年7月9日付の日経新聞が、認知症リスクを高める難聴についての記事を載せていました。
難聴には、鼓膜の振動を内耳に伝える中耳に原因がある伝音難聴と音信号を脳に伝える内耳に原因がある感音難聴の2つがあります。
慶応義塾大学の小川郁名誉教授は「伝音難聴は薬物治療や手術で改善可能だが、感音難聴は現在の医学では治療法が限られる」と解説しています。


認知症リスク高める難聴感音難聴には加齢によるものと大きな音が原因の音響性外傷があり、加齢による感音難聴は「年のせいでしょうがない」「まだ家族の話は分かるから」と積極的に受診しない人も多いそうです。

近年、難聴が認知症リスクを高めることが分かってきました。
国際アルツハイマー病協会のリポートは難聴による他人とのコミュニケーション障害などを回避すれば、認知症のリスクを8%下げられるとしています。

小川名誉教授は「難聴のサインを感じたら耳鼻咽喉科を受診。適切な時期に補聴器を利用することが重要だが、日本では欧米諸国と比較して適切な利用が進んでいない」と指摘しています。

認知症リスク高める難聴日本補聴器工業会が2018年に行った調査では、日本で難聴を自覚する人のうち、補聴器を持つ人の割合は14.4%。これは40%を超える英国など欧米諸国と比較して低いレベルです。

日本では補聴器利用後の満足度も欧米より低かったそうです。
小川名誉教授は「日本では家電量販店や通販で補聴器が気軽に買える半面、難聴の耳の特性を考慮した補聴器の設定と慣れてもらうための導入時のケア(補聴器リハビリ)が浸透していないせいだ」と指摘しています。

配信 Willmake143

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